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暖房に使うエネルギー源と光熱費比較

暖房に用いられるエネルギーは大きく「電気」「灯油」「ガス」の三種類です。ここでは、それらの暖房のエネルギー源別の特徴(メリットやデメリット)などについて分かりやすく説明していきます。

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暖房に使うエネルギーの種類と暖房のしくみ

暖房に使うエネルギーとしては、前述の通り電気・灯油・ガスが一般的です。こうしたエネルギー源を使って暖房とする場合は、基本的に得られる熱量は決まっています。

例えば、1kWhの電力から得られる熱量は860kcalです。つまり、電気ストーブなどの家電製品の性能がどれほど高性能となってもこの壁を越えることはできないのです(エネルギー保存の法則)。

灯油やガスについても同様に、1立方メートルあたりに作ることができる熱量は決まっています。例えば、都市ガスの場合1m3でおよそ9818kcal灯油の場合は1リットルで8771kcalの熱量を生み出すことができます。

当然、それぞれにおいて価格が異なりますので、単位をカロリー(熱量)に直して、比較する必要があります。

こうして単価を比較してみると、どのエネルギーがより効率的なのかを考えることもできますね。以下に1円の利用料あたりのカロリーを計算してみましょう。

単価のシュミレーション
電気:1kWhあたり25円 
灯油:18リットル(1本)あたり1800円
都市ガス:1m3あたり150円

※都市ガスは基本料は別。また灯油価格は店頭価格を参考。

それぞれのエネルギーを熱に変換する時のロスがゼロと仮定した場合に得られる1円あたりの熱量を比較してしました。

  単位 1単位あたりの熱量 1円あたりの熱量
電気 kWh 860kcal 35.8kcal
灯油 リットル 8771kcal 87.71kcal
都市ガス m3 9818kcal 70.12kcal

 

以上のように計算されます。1円あたりの熱量を見てもらえば分かりますが、暖房に使うエネルギー源別の効率性を見ると「灯油>都市ガス>電気の順」になります。

1円あたりのコストで作れる熱量に違いがあることが分かります。
灯油とガスの差はそこまで大きくありませんが、電気の効率の悪さ(対価格比)が大きいということに驚きますよね

 

ごく一般的に考えれば、石油ストーブ(ファンヒーター)やガスファンヒーターなどと比べて電気式の暖房器具はかなり効率が悪いということになるわけです。

 

電気式暖房の中でも一味ちがう「エアコン」

ただし、電気式暖房器具の中で唯一違うのが「エアコン」です。
エアコンは他の電気式暖房器具とは違い、電気を熱に変換するのではなく、空気を圧縮することで熱を作りそのエネルギーを暖房に利用しています。このしくみを「ヒートポンプ」と言います。

これによってエアコンは、電気をそのまま熱に変換するよりも、より高い効率で熱を作り出すことができます。その性能を示すものとして「COP(エネルギー消費効率)」や「AFP(通年エネルギー消費効率)」があります。

最近のエアコンのCOPだと5.5倍程度の数字を出すものもあります。
これは単純に電気をそのまま熱に交換するケースの5.5倍の暖房能力があるということになります。電気1Kwh当たりの熱量が860kcalですので、その5.5倍だとすると4730kcalの熱量を生みだせるというわけです。

電気代1円あたりに換算すれば「189kcal」の熱量を生み出せるわけで、灯油の「87.71kcal」、都市ガスの「70.12kcal」と比較してもはるかに効率的な暖房ということになります。

※エアコンの効率性は年を追うごとに高まっています。古ーいエアコンの場合は暖房効率が悪い場合もあります。

 

コスパを考えた時の暖房器具ランキング

ここまでを踏まえると暖房器具として「光熱費」を基準に考えると

1位:エアコン
2位:石油ファンヒーター(石油ストーブ)
3位:ガスファンヒーター(その他ガス式暖房)
4位:その他電気式暖房全般

となることがわかります。

 

以下では、暖房に使われる各エネルギー別の特徴、メリット、デメリットなどを分かりやすく説明していきます。

 

電気

家庭における主要なエネルギー源の一つです。オール電化住宅の場合にはこの電気のみが家庭のエネルギーとなっているはずです。エネルギー別の比較では暖房にとって最も非効率なエネルギーとされましたが、ヒートポンプ技術の登場により、場合によっては最も効率的な暖房源ともなります。
>>電気と暖房についてもっと詳しく見る

 

灯油

灯油は寒冷地では特におなじみのエネルギー源の一つではないでしょうか?石油ストーブや石油ファンヒーターなど家庭における主要な暖房器具のエネルギーとして利用され、エネルギー別の比較で見ても効率の高さがが目立ちます。一方で、エネルギー確保の面でデメリットがあります。
>>灯油と暖房についてもっと詳しく見る

 

ガス

ガスとひとくくりにしていますが、大きく都市ガスとLPガスに分類されます。また、それぞれの違いにより性質にも大きな違いがあります。ここでは、都市ガスを中心に解説しますが、都市ガスとLPガスの違いも一緒に説明します。
>>ガスと暖房についてもっと詳しく見る

 

※各エネルギー源ごとの熱量はあくまでも上限であり、暖房として熱エネルギーに変換しようと思っても、一部は別のエネルギー(光など)として放出されるのですべてが熱になるわけではありません。あくまでも参考情報の一つとしてご利用ください。

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「暖房に使うエネルギー比較」の用語解説・関連サイト

ここでは、「暖房に使うエネルギー比較」に関連するお役立ちウェブサイトや通販サイトなどを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

オール電化(オール電化住宅)とは
家庭で使用するエネルギーの全てを電気に頼るという住宅のこと。

都市ガスとプロパンガスの違い
家庭により異なっている「都市ガス」と「プロパンガス(PLガス)」の違いを解説。

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