高気密住宅と暖房の注意点

最近はマンションや一戸建てでも高気密設計となっている住宅が増えてきました。しかし、こうした住宅において問題になるのが結露の問題と換気の問題が発生します。ここでは、こうした高気密住宅における暖房器具使用に関する疑問と注意点に回答していきます。

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高気密・高断熱住宅と暖房について

最近増えている高気密・高断熱住宅については、高気密であるゆえ、換気能力が低いという点が挙げられます。そのため暖房の面で以下の点を注意する必要があります。

  1. 湿気が逃げ切れないため温度変化により結露が起こりやすい
  2. 汚れた空気が逃げにくいため換気の必要性がより重要になる

湿気が逃げ切れないため温度変化により結露が起こりやすい

高気密住宅の場合、当然気密性が高いため、内外の空気の入れ替えが起こりにくく、そのため、室内の湿気も外に逃げにくいという性質があります。「エアコンは空気が乾燥する?」の項目でも説明しましたが、気温が上昇すると空気に含むことができる水分量は増加し、低下すると減少します。
そのため、高気密住宅でエアコン等により室温を上げて、乾燥対策の為に加湿器で湿度を保った場合、その後暖房を切って部屋が冷えた場合、飽和水蒸気量が減少することにより多量の結露を引き起こす可能性が高くなります。

対策としては以下のようなものが挙げられます。
・水蒸気が発生する石油式・ガス式の暖房器具を使わない。
・壁や窓ガラスに断熱性能の高いものを利用する(温度差を小さくする)。
・オイルヒーターなど輻射熱が発生する暖房器具を使い室温を上げ過ぎない。
>>詳しくは「暖房器具と結露対策」で詳しく説明しています。

 

汚れた空気が逃げにくいため換気の必要性がより重要になる

高気密住宅の場合、換気性能が低い場合空気の入れ替えがスムーズに行かない場合があります。こうした状況の場合、空気を汚すタイプの暖房器具を使うと一酸化中毒等のリスクを高めます。
例えば、石油ストーブや石油ファンヒーターなどは定期的な換気を必要としていますが、この換気の頻度は高気密住宅の方がそうでない住宅よりも多くする必要があります。多くの高気密住宅の場合機械式の24時間換気システムなどがある場合もありますが、ついていても換気能力が十分出ない場合は、こうした中毒を起こすリスクがあるわけです。

対策としては、そもそも空気を汚さなければ換気の必要性も小さくなるので、電気式の暖房器具を使うなど空気をクリーンに保つようにしましょう。

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