空気の性質上、暖かい空気は上に行きたがり、寒い空気は下に行きたがります。しかし、人間は、足元の温度に体感温度が影響されやすく、頭の方が暖かいと気分が悪くなります。つまり、空気の性質と人間の快適さを感じる性質は逆なのです。
そこで、空気を強制的に循環(攪拌)させることができれば、室内空気の温度差が解消され足元の温度が上がり、頭の方の温度が下がります。こうすることで、暖房効果・快適さが大幅にアップします。
特に、石油ストーブ(石油ファンヒーター)やエアコンなどの空気を暖めるタイプの暖房器具を主要な暖房として利用している場合には、空気循環はより重要性が上がります。
前述の通り空気を暖めるタイプの暖房器具の場合、暖められた空気は部屋の上の方にたまります。特にエアコンの場合は風を起こして空気を強制的に対流させているので、やや感じにくいですが、自然対流式の石油ストーブの場合はより顕著です。
こうした場合はサーキュレーター(扇風機)で強制的に空気を対流させてあげることで室内の空気温度を一定にすることができ、部屋をより快適にすることができます。
暖房についての空気循環の重要性は昔から指摘されていますし、サーキュレーターが有効という話もよく出ます。しかし、サーキュレーターと扇風機はどう違うのでしょうか?
まず、扇風機というものは基本的に涼感(すずしさ)をとるのを目的としています。そのため、空気の起こり方は広い範囲かつ短距離が基本です。例えば、前方3メートルに対して風が発生し、風の照射角度は45度といった具合です。
対するサーキュレーターの目的は涼感を目的ではなく空気の循環を目的とするものです。空気を循環させるためには、風の照射角度は重要でなく風の直進性が重要です。そのため、前方6メートルに対して風を起こすが風の照射角度は10度といった具合になっています。
つまり、空気を循環させるという目的で利用する場合には、扇風機よりもサーキュレーターの方がより効果的であるといえます。逆に涼しさを感じるためには普通の扇風機を利用するのがおすすめです。
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