電気は家庭における主要なエネルギー源の一つです。オール電化住宅の場合にはこの電気のみが家庭のエネルギーとなっているはずです。エネルギー別の比較では暖房にとって最も非効率なエネルギーとされましたが、ヒートポンプ技術の登場により、場合によっては最も効率的な暖房源ともなります。
電力を使って暖房と聞くと、効率が悪い、電気代が高いというような意見が多く聞かれます。確かに「エネルギー別比較」のページを見ても明らかなように、電気はガスや灯油などの他の暖房エネルギー源と比較して価格比での効率性に大きな違いがあります。
1kWhの電気を使って得られるエネルギーは860kcalであり、電気代1円に換算すると35.7kcalしか熱を出せません。同じ条件でガス代(都市ガス)1円:70.12kcal、灯油1円:87.71kcalと灯油の半分以下です。
例えば、人気のオイルヒーターの場合で1500Wのものの場合、1時間の電気代コストはおよそ36円となります。1日に6時間つけていたとすると、月に6000円の電気代がかかることになります。
一方で、電力というエネルギー源のメリットとして、その手軽さと安全性が挙げられます。ガスのように中毒や爆発などの恐れ小さい上に、灯油のようにわざわざ買いに行ったり保管しておく必要性が無いというのも魅力的です。
一方で、ヒートポンプ技術という技術が電気式暖房の暖房効率性を大きく向上させています。これはエアコンや「エコキュート(電気式給湯機)」などに採用されている技術です。
外の温度との熱交換という仕組みにより動いている技術で、この技術は電気で熱を作るのではなく、外の温度を圧縮して熱を作るという仕組みになっています。そのため、使用する電気量に必ずしも熱量が比例しないという特徴があります。
このヒートポンプ技術の性能を示す指標がCOPで、このCOPが2という場合、電気を使用して作る熱の2倍の熱量を生み出すことができるという意味になります。
最新式の暖房(エアコン)の場合このCOPは4倍以上のものが登場しており、これに換算しなおすと、1kWhあたりの熱量が3440kcalと、ガスや灯油よりもはるかに高効率な暖房となります。
ヒートポンプを利用した暖房器具としてはエアコンが挙げられます。暖房器具の中でも効率性という意味では、第1位の実力(ただし、寒冷地は除く)となっています。
ヒートポンプ技術は、熱交換を行いますので暖房利用の場合外の空気があまりにも低い場合は熱を圧縮するために多くのエネルギーが必要となってしまいます。そのため、関東以北の寒冷地では、効率性で見た場合でも他の暖房器具より劣る場合があります。
このほかにも電気を使った暖房器具にはたくさんの種類があります。
部分暖房としては「セラミックヒーター」「電気ストーブ」などが挙げられますし、部屋をじんわりと暖める効果がある「オイルヒーター」なども電気式の暖房器具です。
ここでは、「電気」に関連するお役立ちウェブサイトや通販サイトなどを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
・kWhとは
kWh(キロワットアワー)は使用する電力の単位。キロワット時とも表現される。
・ヒートポンプ技術とは
熱交換の仕組みにより、室内外で熱を移動させることで冷暖房機能を持たせる技術。
・家電製品の消費電力一覧
一般家庭で利用される様々な家電製品の商品電力を紹介しています。
暖房器具って決して安くはないですよね。そんな暖房器具を少しでも安く買うためのコツを紹介していきます。
>>暖房器具を安く買うコツ